院長の妻です。
今年の夏休みは、実家の北海道に帰省できませんでしたが、品川のカポスへ行くという思い出がひとつできました。
6月から左の脚だけむくみが目立つようになってきていました。そのうち良くなるかなと軽く考えてましたのですがなかなか治らず、脚が重怠く感じていました。見た目も悪いし日に日にひどくなっていくようで、、、
私は7年前、子宮頸ガンの手術をしたのですが、その時にリンパ浮腫になる可能性があり気をつけなければならないということ説明されていました。
今までお腹や太ももが張ったりむくんだりしたことはありましたが、今回は膝から下がパッと見でもはっきり左右差があるくらい片方だけパンパンになってしまいました!!足首にくびれがなく、くるぶしも埋れてしまった自分の脚に、術後数年経ってから発症することもあると聞いていたので、これはついにリンパ浮腫が悪さしはじめたのかと青ざめました、、、
今は蚊も多い季節。虫に刺されやすい私は、蜂窩織炎の恐怖もあります。なんとしてでもこのむくみを退治しなければなりません。
いつも具合が悪くなった時は、鍼灸師の夫に何でも治療してもらっていますが、レアな症例!?なこともあり、勉強のため実際の治療の様子を見学させてもらえるので、はりきゅうルームカポスで栗原先生に鍼でなんとかしてもらおう!と二人で行ってきました。
毎週金曜日の“クリ金デー”の予約をお願いしました。
幸い空きがあり、診ていただけることになり、猛暑の中汗だくになりながら行ってまいりました。
はり治療には慣れているし、カポスにも行ったことがあるし、栗原院長にも何度もお会いしていますが、それでも少しは緊張しますね。
群馬県まで行って治療を受けたとき、すごく良くなった経験があるので安心感があります。その分期待値も高まります。振り返ってみると、前回栗原先生の施術を受けたのは約2年前でした。
まずは脚のむくみが気になっていることをお話ししながら、全身をチェック。
むくみがある脚はもちろん、特に腰辺りや、手足、お腹を確かめていたようです。
付き添いで見学に行った夫のために、どこのツボを使うかを説明しながら、手際よく鍼をしていきます。
鍼をする前に押されて痛かったところが鍼をした後だとあまり痛くなくなっています!
腹診でイヤな感じがしていたところも緩んでいることを実感しました。
治療がすべて終わって、ベッドから起き上がり自分の左脚を確かめてみると、とっても「いい感じ」でした。
むくみのプニプニ感が邪魔して足指をグーにすることができなかったのですができるようになり、見えなくなっていた足の甲に筋が出てきていました。
良くなれば嬉しいけど、さすがに一回では難しいんじゃないかな?って内心思っていて、すみませんでした。
手術から数年経つと、普段は自分がガンサバイバーだということは忘れてしまうことも多くなりますが、今回のように不調が出たりすると思い出したくなくても思い出されてしまいます。
体に痛みが出た時、「術後の痛みはもっと痛かったな」と比べてみたり、今でも半年に一度通っている定期検診で病院に行くと「ここで手術したんだ」とトラウマに感じたりします。
有名人が癌だという情報が入ってくれば「私も癌だったんだ」と告知された日のことや入院生活を思い返してみたり、すっかり見慣れたはずの毎日当たり前にある自分のお腹の術痕が妙に目につくことがあったり、、、
ふと、再発したらどうしようと不安になったり、、
ガンという病気は、すっかり忘れさせてくれることがないようです。
ガンに罹患し手術をしたことは消せない過去ではあります。
ただ私は、鍼灸院で術後の不調が改善した経験があり、鍼で良くなる可能性があることを知っているので、その分未来が明るくなります。
ガンだとわかった後は、落ち込んで、泣いて、家族も悲しませ、つらい検査も手術も耐えて頑張ったのだから、せめて術後の人生は、つらいことを最小限にしたいものです。
はり治療から約3週間が経ち、むくみはほとんど気にならないくらい改善しています。
もしも、あの時治療をしていなかったら更に症状が悪化して治りづらくなってたかもしれません。
鍼灸院はコロナ禍でもやっていてもらわないと困ってしまう場所のひとつです。
セミナー講師としてでなく、治療家として栗原誠先生が実際どのように治療しているかを見ることができた夫は、すごく勉強になった、参考にしたいと申しております。